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研究の概要 観測的素粒子物理学(ニュートリノ天文学や宇宙素粒子物理学、非加速器物理等の総称)の研究を行っている。
1)1トンの液体キセノンを用いた実験装置(XMASS)を用いたダークマターの直接観測: XMASS実験は、現在世界で行われているダークマター探索実験の100倍の探索感度を持ち、ダークマターの発見が期待さる。ダークマターは、宇宙の物質・エネルギーの25%を占めるとされているが、その正体は不明である。 また、ダークマターは新しい素粒子、超対称性粒子であるとも考えられており、発見されれば新たな素粒子の発見にもなる。このXMASS実験は2009年の秋に稼働予定だ。 (Presentation; Proceedings)Identification of dark matter 2008 (idm2008), 18-22 August, 2008 AlbaNova, Stockholm, Sweden 2)スーパーカミオカンデ(SK)による研究: SKを使った実験では、特に、東海村にできた新しい加速器JPARCで作られるニュートリノを用い、第3のニュートリノ振動の発見を狙う。 この振動モードが見つかれば、将来は、ニュートリノ振動におけるCPの破れの研究に向い、物質の起源の謎に肉薄できる。この実験も2009年の秋から本格的に稼働する。 3)将来を見据えた開発研究(どちらも「次の次」を狙ったもの): 1.500万トンの水チェレンコフ装置: ゲージ結合定数の統一だけから推測される陽子崩壊の寿命10^36年をほぼカバーでき、超新星からのニュートリノが毎年観測できる測定器だ。 2.キセノンを用いた、いわば究極の実験装置で、水チェレンコフ装置では観測できない低エネルギーの宇宙ニュートリノの観測、ダークマターの研究、2重ベーター崩壊の探索が同時にできる究極の測定器。 これは、最初のXMASS実験の考えである。
NEWS: 1) (Physics Group Meetings) SK AtmPd Group Meeting Minutes SK Low Energy Group Meeting Minutes (Super-Kamiokande Collaboration) (Kamioka Observatory) (Papers and References) (Conferences and Meetings) (ICRR) (U. of Tokyo) (LINK)
(安全関係) |