神岡鉱山の地下1000mに設置した直径40m 高さ40mの世界最大の水チェレンコフ検出器。 内部に蓄えられた50000万トンの超純水を11129本の光センサーで監視し、素粒子による反応を観察している。 これを用い、主に以下の研究を行っている。
ガドリニウムを溶かしてアップグレードしたSKで過去の超新星爆発由来の反電子ニュートリノの発見をめざす。
太陽の内部では核融合反応によって、すさまじいエネルギーが生み出されているが、同時に大量のニュートリノも生成 されている。このニュートリノを利用して、ニュートリノの詳しい性質を調べる。
大きな星がその一生を終えるとき、超新星爆発と呼ばれる大爆発を起こし、わずかな時間の間にとてつもない数 のニュートリノを放出する。このときのニュートリノを観測することで、星の内部構造など宇宙の謎にせまる。
茨城県東海村にあるJ-PARC加速で作られる人工ニュートリノを使って、より詳細なニュートリノの性質を調べる。 Tokai to Kamioka 略してT2K.
Super Kamiokandeは世界一キレイな水を貯めた世界一大きな水タンクである。実は大量の水をキレイに保つこと自体 が非常に難しい。ニュートリノ等をより精度よく研究するには、水を安定に保つことが不可欠であり、 日々水質改善のための研究を重ねている。
Super Kamiokandeの低エネルギー領域は水中のラドンによるバックグラウンドが多い。 これも日々改善のための研究を重ねている
暗黒物質の直接検出が可能なのなら最低これくらいできないと。
最後はやっぱりラドンが問題になるだろうからそのための準備。
Next Kamioka Project
光センサーを自作してしまうという趣味と実益を兼ねた面白い研究
詳細は上のリンク New, but old direction-sensitive scintillator approarch