XMASS検出器 STATUS

XMASS検出器は、直径・高さ10mの水タンクの中央に、直径約1mの液体キセノン検出器が設置された2層構造で構成されています。

液体キセノン検出器は、約800kgの液体キセノンの周りを642本の光電子増倍管が取り囲み、さらに全体が2重の真空容器に入れられています。液体キセノンはマイナス100度に保たれており、液体キセノンとダークマターが衝突して放出された光を、周りに配置した光電子増倍管でとらえます。

水シールドタンクは、外部からの放射線バックグラウンドを除去する役割を果たしています。

検出器全体
直径・高さ10メートルの水タンク内面に直径50cmの光電子増倍管が配置され、超純水で満たされています。 タンク中央に液体キセノン検出器を設置します。
液体キセノン検出器
検出器本体は、約800kgの液体キセノンが642本の光電子増倍管で囲まれた構造です。 光電子増倍管を支えるホルダーは、五方十二面体(正十二面体の各面の中心を持ち上げ、5つの三角形に分けたような多面体)の形状をしています。さらに検出器は純銅製の2重の真空容器に入れられています。