XMASS（エックスマス）実験のホームページをご覧頂きありがとうございます。本実験では、宇宙に隠された大きな謎、特に宇宙のダークマター（※）の正体の解明に挑むため、地下の実験室で研究を進めています。宇宙の研究にもかかわらず地下の実験室を利用するのは、ダークマターは物質の影響をほとんど受けず地下へも容易に到達する一方、地上の実験室と異なりノイズを極端に少なくできるためです。ダークマターが検出器に稀にぶつかるところを発見できれば、その正体の解明が進むことが期待されています。正体の解明が進めば、他にも沢山ある謎を解決する手がかりになると考えられています。そのため世界中の研究者が熱心に研究を進めているのです。

XMASS実験の名前の由来は、その目的にあります。キセノン(xenon)ガスを用いた検出器を用いて、（１）宇宙に存在する質量（mass）を持つ未知のダークマターの正体を解明することや、（２）ニュートリノが持つ軽い質量(mass)の謎を解き明かすこと、そして（３）太陽から飛来するニュートリノの研究を行うために大型(massive)の検出器を用いることに由来しています。

本研究は３０名余りの研究者で進めています。比較的小規模ですが、ダークマターの正体の解明には思い込みがないように、考えられうる様々な種類のダークマターを広く探索しています。それではホームページを楽しんでください。

平成29年1月
XMASS実験代表者
森山 茂栄