国際研究会NNN2022を飛騨市にて開催

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2022年9月28-30日の3日間、岐阜県飛騨市の飛騨市文化交流センターにて、次世代大型核子崩壊・ニュートリノ検出器に関する国際会議「21st International Workshop on Next generation Nucleon Decay and Neutrino Detectors (NNN2022)」を開催しました。NNN国際研究会は1999年よりほぼ毎年世界各地で開催されており、日本での開催は、浜松、富山、柏に続き、今回で4回目になります。本来2020年に飛騨市で開催する予定でしたが、コロナ禍のため延期されようやく今年開催できる運びとなりました。東京大学宇宙線研究所が主催し、共催として飛騨市にご協力いただきました。飛騨市内では今回が初めての国際会議の開催となりました。世界10カ国から111名の研究者が参加し、35の口頭発表、32のポスター発表があり、各研究分野の進捗報告などが行われました。

 

初日は、塩澤眞人 神岡宇宙素粒子研究施設長の開会挨拶に続き、都竹淳也飛騨市長から歓迎の挨拶がありました。「国際会議の開催を飛騨市として歓迎します。世界に誇る研究施設の存在は飛騨市民の大きな誇りです。この国際会議はさらなる誇りを生み出すとともに、今後のさらなる連携強化につながると考えています。」とコメントしました。

開会挨拶をする塩澤眞人 神岡宇宙素粒子研究施設長

 

都竹淳也 飛騨市長

 

約30の口頭発表が行われました。

 

初日の夕方には、ポスター形式の研究発表の時間が設けられ、約30のポスターの前で活発な議論が交わされました。

 

最終日には、中家剛 京都大学教授が会議全体を総括し、「世界の次世代核子崩壊およびニュートリノ実験の建設状況を共有し、対面での会議で議論を交わせた実り多い会議であった」と述べました。

 

ベストポスター賞に選ばれた3名(左から、Shunsuke Nakanishiさん、Aoi Eguchiさん、Antonio Jose Portocarrero Yreyさん)と審査委員長のAkira Konaka教授(TRIUMF)

 

また、最終日の午後には、希望者がスーパーカミオカンデやKamLANDの地下実験施設、建設中のハイパーカミオカンデを視察し、実際の研究現場を確認し、研究の状況について議論を交わしました。

 

【リンク】

次世代大型核子崩壊・ニュートリノ検出器に関する国際会議(NNN2022)

 

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