【開催報告】ひらめき☆ときめきサイエンス
イベント
2018年8月9日(木)日本学術振興会事業「ひらめき☆ときめきサイエンス 見えない粒子を見る!ニュートリノは宇宙のメッセンジャー」を開催しました。関東地方に台風の影響が心配される中、無事申し込みのあった24名の中高生が全国から参加してくれました。
中畑雅行施設長の挨拶では、なぜスーパーカミオカンデが地下に設置されているか、など紹介があった後、早戸准教授から、スーパーカミオカンデの講義がありました。そして、自分で実験装置をつくる実習タイムです。霧箱を組み立て、ランタンマントルを差し込み、ドライアイスの上に置いてしばらくすると、放射線の軌跡が見えてきました。自分の作った装置で見えた粒子の軌跡を皆熱心にスケッチやメモをとって観察します。「飛行機雲みたいだった」「線になったあと広がって消えた」など自分の言葉でその様子を表現してくれました。



お昼ご飯を講師の先生や大学院生といっしょに食べ、午後はいよいよスーパーカミオカンデの見学に向かいます。トンネルの入口の前に立つと、冷たい風が外に向かって吹き出しています。さらにバスで中に入り、スーパーカミオカンデのタンクの上で早戸准教授から説明を受けます。スーパーカミオカンデは改修作業中なので、クリーンルーム越しにタンクの中を覗くことができました。参加者は「すごい」「きれい」と感動しながら写真を撮っていました。クリーンルームの向こう側ではたくさんの作業者が働いている様子も見ることができました。



見学から帰ってくると、おやつ懇談タイムです。研究者や大学院生が中高生の頃どんなことに夢中だったのか、ニュートリノ振動についてなどの質問に答えました。最後は中畑施設長から「未来博士号」を一人ずつ手渡して、「いろいろなものに興味をもって勉強していってください」と挨拶があり、解散となりました。
