【開催報告】中高生向けイベント「スーパーカミオカンデ一日体験」

イベント

2019年8月2日(金)、神岡宇宙素粒子研究施設にて中高生向けイベント「スーパーカミオカンデ一日体験」を開催しました。全国からいただいた多数の応募者の中から抽選で選ばれた26名の方に参加いただきました。

はじめに中畑施設長から、カミオカンデに始まる神岡での実験の概要について説明がありました。その後早戸准教授からスーパーカミオカンデの研究内容についての講義を行いました。続いて、研究実習の1つ目、ニュートリノのシミュレーションデータを用いて、粒子の種類を見分ける体験です。参加者は5つのグループに分かれ、それぞれのノートパソコンから実際に研究者が用いているものと同じソフトウェアを使ってデータの画面を見ながら、ミュー粒子か電子かを判別します。合計20問をグループ内で相談しながら答えを出していきます。データの画像が意味することを講師や大学院生に聞きながら理解を深めている様子が見られました。

中畑施設長から神岡施設の紹介
早戸准教授からスーパーカミオカンデについての講義

実習1:ニュートリノシミュレーションデータを用いて粒子の種類を見分ける

 

お昼は講師や大学院生と一緒にお弁当を食べました。実習を経たことでグループ内の会話も弾んでいました。

午後はバスに乗って地下実験施設の見学に向かいます。実験施設入り口のトンネルの前に立つと、中から吹き出す冷気に「さむーい!」とあちこちから歓声が聞こえました。スーパーカミオカンデ実験エリアでは、早戸先生からの説明を聞きながら装置の規模の大きさを実感していました。

 

スーパーカミオカンデ実験施設の見学

 

見学から戻ると、研究実習2つ目霧箱装置制作です。見えない粒子を見る装置を一人1つずつ作成します。粒子の軌跡があまり出ないものがあり、大変申し訳なく思っております。それでも皆さんじっくりと粒子の飛跡を観測していました。

 

実習2:霧箱制作体験

 

最後は、質問、懇談コーナーです。事前にたくさんの質問を書いていただき、講師や大学院生から回答しました。そして中畑施設長から参加者一人一人に修了証をお渡しし、解散となりました。

今後もこのようなイベントを開催し、多くの中高生の方とお会いできる機会を作っていきたいと思います。

 

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