T2K実験が電子ニュートリノ出現現象の兆候を捉える
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ミュー型ニュートリノが飛行中に電子型ニュートリノへ変化する電子型ニュートリノ出現現象の発見を最大の目的とするT2K実験(東海-神岡間長基線ニュートリノ振動実験)で、2011年3月までに遠隔検出器スーパーカミオカンデにて取得した全データを解析したところ、電子型ニュートリノに起因すると考えられる事象を6事象発見し、電子型ニュートリノ出現現象の兆候を捉えました。 電子型ニュートリノ出現現象の発見は、今後のニュートリノ物理の方向性を決定づけると考えられており、特に、なぜ宇宙は物質が支配的であり反物質が少ないか、という謎を解くための最大の手がかりを与えるものと期待されています。