原田特任研究員と吉田特任研究員がTAUP国際会議にてポスター賞を受賞
トピックス
2025年8月24日から30日に中国西昌市で開催された、第19回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2025)において、神岡宇宙素粒子研究施設の原田将之特任研究員と吉田将特任研究員がポスター賞を受賞しました。TAUP国際会議は2年に1回世界各地で開催され、宇宙論、素粒子物理、暗黒物質、暗黒エネルギー、重力波、ニュートリノ物理、ニュートリノ天体物理、高エネルギー天文学、宇宙線物理など幅広い分野の研究交流が行われます。
・原田特任研究員の発表タイトル:「Neutrino-Oxygen cross-section measurement at the Supernova energy regime with Spallation Neutron Source in Oak Ridge National Laboratory(オークリッジ国立研究所の核破砕中性子源を用いた超新星ニュートリノエネルギー領域でのニュートリノー酸素原子核反応断面積測定)」
受賞コメント:「私はオークリッジ国立研究所で行われているニュートリノ測定実験「COHERENT」で、スーパーカミオカンデ・ハイパーカミオカンデでの超新星ニュートリノ観測のために、ニュートリノと酸素の反応を測定する実験をしています。今回のポスターでは、その準備段階の神岡での実験と、オークリッジ国立研究所での測定の将来感度を発表しました。今回、TAUPという地下実験にとって重要な会議で、このような栄誉ある賞をいただけて本当にうれしいです。日々支えてくださっている皆さんのおかげでこの受賞に至ったと思っています。これからはこの実験を成功させて、良い研究結果を出していけるよう努めていきます。」
・吉田特任研究員の発表タイトル:「The XENONnT Neutron Veto(XENONnT実験の中性子反同時計測検出器)」
受賞コメント:「私は昨年の神岡施設への着任を機にXENONnT実験に参加しました。XENONnTは5.9トンの液体キセノンを標的として暗黒物質の発見を目指す国際共同実験でイタリア・グランサッソ国立研究所で実施されています。今回のポスターはXENONnT実験において最終的に最も重要な背景事象となる中性子事象を識別し除去するために主検出器を覆っている中性子反同時計測検出器(nVeto)に関するもので、着任直後から主軸として取り組んできたテーマでした。nVetoは神岡施設で培われたEGADS、スーパーカミオカンデのガドリニウム水チェレンコフ検出器の技術を暗黒物質探索に応用した検出器であり神岡施設および日本グループからXENONnTへの極めて重要な貢献です。そうしたテーマで今回TAUPという重要な会議においてポスター賞をいただけたことはひとえにXENONコラボレーションおよび神岡施設の皆さまのおかげであり大変ありがたく、今後の研究にも身が引き締まる思いです。」

リンク