大学生が神岡施設で研究体験

イベント

2025年2月12-15日にかけて、大学生向けの2つの研究体験イベントの参加者が神岡宇宙素粒子研究施設を訪れました。

1つ目は、東京大学前期課程の学生を対象とした体験授業「柏キャンパスサイエンスキャンプ」です。4名の学部1,2年生の学生さんが3泊4日の日程で神岡施設に滞在。スーパーカミオカンデやハイパーカミオカンデ実験で用いられる水チェレンコフ型検出器の仕組み、ニュートリノ観測・研究方法について学習し、ニュートリノ事象の解析手法(ソフトウェア)を開発する体験をしました。

参加者からは、「解析が楽しかった」「課題は難しかったが、普段の授業ではできない体験ができた」「先生方の丁寧な説明で学びが深まった」などの感想がありました。

 

早戸良成 教授(右)と解析方法について議論するサイエンスキャンプの学生たち

 

2つ目は、宇宙線研究所スプリングスクール。宇宙線研全体で全国から30名の学部3年生の参加者を募り、ニュートリノコースを希望した5名の大学生が神岡施設の地下実験室で実験施設の見学と今回のプロジェクト研究のデータ取得を1泊2日で行いました。3月には千葉県柏市の宇宙線研究所で4泊5日にわたり、素粒子や宇宙の講義を受け、取得したデータの解析を行いました。最終日にはコースごとにプロジェクト研究の発表が行われました。

参加者からは、「スーパーカミオカンデの見学は、丁寧な解説や質疑応答のしやすい雰囲気のおかげでとても充実した時間を過ごせた。」、「神岡での生活の解像度が上がり、進学を考えやすくなった。」、「内容がとても充実していたので満足している。もっと時間が欲しかった。」などの感想がありました。

 

竹田敦 准教授(手前)からデータ取得について説明を受けるスプリングスクール ニュートリノコースの学生たち

 

リンク

柏キャンパスサイエンスキャンプ

宇宙線研究所スプリングスクール

 

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