スーパーカミオカンデ一般公開2024開催報告

イベント

2024年11月2日(土)、スーパーカミオカンデ一般公開2024を開催しました。スーパーカミオカンデ一般公開は、主催 東京大学宇宙線研究所、共催 NPO法人宇宙まるごと創生塾飛騨アカデミー、飛騨市、協力 神岡鉱業株式会社と東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構で開催するもので、2016年より開催しています。今年はコロナ禍以前と同じ定員300名に戻しての実施となり、約2200名の応募をいただきました。

当日はあいにくの大雨の中、参加者を乗せたバスは神岡町公民館を出発し、地元のボランティアスタッフから神岡町の情報などを聞きながら神岡鉱山へと入りました。鉱山の入口から約2キロメートル進んだ先にあるスーパーカミオカンデ実験エリアでは、研究者が実験の概要や研究目的などを説明した後、スーパーカミオカンデ検出器の上まで案内しました。検出器の上では、実験装置や今まさに観測しているデータの説明、参加者との質疑応答などを行いました。「いろいろなところから飛んでくるニュートリノをどうやって見分けるの?」「ハイパーカミオカンデの光電子増倍管はスーパーカミオカンデと同じものですか?」など様々な質問に研究者が丁寧に答えました。

夕方からは、神岡町公民館にて中畑雅行教授による講演会を開催し、約60名の方にご参加いただきました。ちょうどこの日は中畑教授の紫綬褒章受章が発表されたことから、地元の皆様から花束が贈られ、和やかな雰囲気の中始まりました。「スーパーカミオカンデによるニュートリノ観測の最前線」と題した講演では、超新星爆発をテーマに、超新星爆発を写真で体感するクイズに始まり、超新星爆発の仕組みの解明が元素の生成過程の解明につながることや、スーパーカミオカンデで現在進んでいるSK-Gd計画の概要などの説明があり、スーパーカミオカンデにガドリニウムを導入した作業の様子が動画を交えて紹介されました。参加者からは多くの質問があり、予定時間を終えた後も中畑教授に個別に質問する方が多くあり、大変盛り上がった講演会となりました。

・講演会の講義資料はこちらからご覧いただけます。

 

神岡町公民館での受付。イベントの運営には、多くの地元の方にご協力いただいています。

 

スーパーカミオカンデ実験概要の説明

 

スーパーカミオカンデ検出器へ向かう通路での説明

 

スーパーカミオカンデ検出器上での説明

 

地元の方から中畑教授へ花束贈呈
講演を行う中畑教授
中畑教授への質問の輪ができました

 

リンク

スーパーカミオカンデ一般公開2024 (2024/9/26)

 

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