柏スプリングスクールとサイエンスキャンプ

トピックス

2024年2月は大学生向けイベントでの実習が神岡宇宙素粒子研究施設で2つ行われました。

 

【スプリングスクール2024】

1つ目は、宇宙線研究所主催の「大学3年生のための宇宙・素粒子スプリングスクール2024」です。全国から30名の大学3年生が宇宙線研究所の講義の受講や、6つの研究グループに分かれてのプロジェクト研究を行うイベントです。今回神岡施設での宇宙ニュートリノ研究には5名が参加され、2024年2月7, 21日の2日に分かれて実習に訪れました。

スーパーカミオカンデ近くの地下実験室に準備された50センチほどの水槽と小型の光電子増倍管からなる実験装置を用いて、竹田敦准教授の指導の元、装置の仕組みや観測の方法を学び、中性子線源を用いた観測データを取得し、観測効率の測定などを行いました。取得したデータは、3月4-8日に宇宙線研究所(千葉県柏市)で集まって解析を行い、結果をまとめて発表を行いました。宇宙線研究所での様子はこちらからご覧ください。

 

実習に先駆けて行われたスーパーカミオカンデ見学(中央は担当の竹田敦准教授)

 

実験の準備をしている様子を大学生が見守っています。
実験装置の準備

 

学生と研究者が計測カウンターの数字を読み取っています。
データ取得の様子

 

【柏キャンパスサイエンスキャンプ】

2つ目は、東京大学前期課程(1-2年生)を対象とし、柏キャンパスの先端研究部局で体験学習をするプログラム「柏サイエンスキャンプ」です。4名の学生さんが2月19日から3泊4日で神岡宇宙素粒子研究施設の宿泊棟で宿泊し、研究体験を行いました。

初日は重力波観測実験KAGRAで実習を行う参加者の皆さんとスーパーカミオカンデやKAGRAの見学を行いました。2日目は地下の実験室で実験です。ハイパーカミオカンデ用光電子増倍管が出力する信号を測定し、その特性を調べるという課題に取り組みます。3日目は取得したデータの解析を行い、結果にまとめます。早戸良成准教授の指導の元、参加者同士活発に議論して解析に取り組む姿が見られました。最終日は柏キャンパスの他のグループとテレビ会議を接続し、研究成果を発表しました。

 

4人の学生がホワイトボードの前で相談をしています。

 

解析方法について議論を重ねます

 

研究者と学生がパソコンに向かって作業をしています。
早戸良成准教授(右)と解析を進めます

 

4名の学生さんがスクリーンに資料を表示して発表しているのを他の学生さんや研究者が聞いています。
成果発表会の様子

 

リンク

宇宙線研究所「大学3年生のための宇宙・素粒子スプリングスクール2024」

宇宙線研究所「【イベントレポート】宇宙・素粒子スプリングスクールを柏キャンパスで開催 大学3年生30人が参加」

東京大学大学院新領域創成科学研究科 柏キャンパスサイエンスキャンプ

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