初の対面でのハイパーカミオカンデ共同研究者会議を開催
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2023年3月6日−11日、ハイパーカミオカンデ共同研究者会議が富山県富山市にて開催されました。共同研究者会議は、2020年2月にハイパーカミオカンデ計画が正式に開始されて以来、1年に数回オンラインで開催されて来ましたが、今回初めて対面での開催となりました。約500名の共同研究者のうち、会場には約110名の研究者が集まりました。
約1週間の会議期間の前半は、空洞掘削、光センサー、光センサー防爆カバー、電子回路、ソフトウェア、外水槽、ニュートリノビーム上の前置検出器、など様々な部門の研究グループの会議が多数開催されました。会議期間後半の全体会合では、各部門の進捗や全体の方針などについて大変活発な議論が交わされました。2027年の実験開始まで4年という重要なタイミングにおける対面での会議は非常に有意義なものとなりました。
ハイパーカミオカンデ実験共同代表者の塩澤真人教授は、会議の最後に「対面会議のおかげで、バーチャルではできない共同研究者同士の交流やフォローアップのディスカッションをたくさん見ることができました。コラボレーションでは多くのことをタイムリーに決定する必要があります。今後も頻繁に効率的にコミュニケーションを取っていきましょう。」と研究者に呼びかけました。