修士2年柏木ゆりさんが修士・博士研究発表会で所長賞を受賞

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宇宙線研究所で研究する大学院生が互いにその研究を発表、議論することで、研究の視野を拡げるとともに、親交を深める目的で毎年開催されている、宇宙線研究所 修士・博士研究発表会が2023年2月17日に柏キャンパスとオンラインのハイブリッド形式で開催されました。

神岡宇宙素粒子研究施設で研究する10名の大学院生も日頃の研究成果を発表しました。

発表後には指導教員らによる審査が行われ、修士2年の柏木ゆりさんが修士部門の所長賞を受賞しました。

柏木さんの発表タイトルは、「SK-Gdにおける超新星爆発モデルの区別と方向決定精度の評価 (Evaluation of Supernova Model Discrimination and Pointing Accuracy with SK-Gd)」。ガドリニウム導入後のスーパーカミオカンデ(SK-Gd)において、銀河系内の超新星爆発ニュートリノがどのように検出されるかの超新星爆発モデルによる違いを初めて系統的に調べ、一部の超新星爆発モデルの場合に、SK-Gd計画の目標であった3°以内の超新星方向決定精度を達成したことを確認したと発表しました。

柏木さんのコメント:研究内容の希望を尊重してくださり、研究をしていく中でぶつかった困難をなかなか乗り越えられず苦しかったときも、私を根気強く励まし導いてくださった関谷先生をはじめ、ともに議論し助言をくださった研究者・学生の皆様、神岡での生活を支えてくださったすべての方々への感謝の気持ちでいっぱいです。論文投稿に向け、今後も精進してまいります。

中畑雅行 宇宙線研究所長から賞状を授与された柏木ゆりさん(右)

 

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2022年度 修士・博士課程の学生による研究発表会を開催 !(宇宙線研究所ウェブサイト

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