第3回ハイパーカミオカンデ計画諮問委員会が開催されました

2019年6月25-26日の両日に、東京大学本郷キャンパスにおいて第3回ハイパーカミオカンデ計画諮問委員会(HKAC)が開催されました。国内外より8名の諮問委員が招聘され、ハイパーカミオカンデ計画の共同研究者らを加えた約40人が委員会に参加しました。

ハイパーカミオカンデは、現行のスーパーカミオカンデを凌駕する巨大水タンクとそのタンクの中に並べる超高感度光センサーからなります。陽子崩壊の発見やニュートリノのCP対称性の破れ(ニュートリノ・反ニュートリノの性質の違い)の発見、超新星爆発ニュートリノの観測などを通して、素粒子の統一理論や宇宙の進化史の解明を目指すもので、2020年代後半の実験開始を目指しています。

今回の諮問委員会では、前回の同諮問委員会での指摘にたいする回答や、プロジェクトの進捗状況の報告などがハイパーカミオカンデ共同研究研究者からなされました。それらの内容に基づきハイパーカミオカンデ計画に関する科学的意義や技術的実現可能性、予算や国際協力体制など、様々な観点から議論が行われました。議論の内容は諮問委員によりまとめられ、暫定的な見解として諮問委員会に引き続き6月27日に開催された第2回ハイパーカミオカンデ予算検討会議(HKFF)において報告されました。

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