年表

1983年4月
東京大学宇宙線研究所 神岡地下観測所 設立
1983年7月
カミオカンデ実験 観測開始
1985年
カミオカンデ実験 陽子崩壊探索の結果、最も単純な大統一理論の否定
1987年2月
カミオカンデ実験 大マゼラン星雲で起きた超新星爆発ニュートリノの観測に成功
1988年
カミオカンデ実験 太陽からのニュートリノ欠損の観測
1991年12月
スーパーカミオカンデ(SK)建設開始
1994年1月
計算機棟完成
1994年7月
SK実験のための空洞掘削が完了
1995年4月
東京大学宇宙線研究所付属施設として神岡宇宙素粒子研究施設新設
1996年4月
SK実験観測開始
1998年6月
SK実験 大気ニュートリノ振動の発見
1999年6月
長基線ニュートリノ振動実験 K2K実験開始
2001年6月
SK実験 太陽ニュートリノ振動の発見
2001年7月
SK実験 故障した光電子増倍管の交換作業開始
2001年11月
光電子増倍管の交換作業終了後、注水中に光電子増倍管の約半数が破損する事故が発生
2002年12月
カミオカンデ実験における超新星ニュートリノの観測により、小柴昌俊東京大学名誉教授がノーベル物理学賞受賞
2002年12月
SK実験 約半数の光電子増倍管で観測を再開
2004年6月
K2K実験でニュートリノ振動の確立
2004年11月
K2K実験終了
2005年10月
SK実験 光電子増倍管を元の数に戻す、完全再建作業開始
2006年7月
SK実験 すべての光電子増倍管で観測再開
2008年9月
SK実験 データ収集システムを一新
2008年10月
XMASS実験 水タンク遮蔽体建設開始
2009年4月
日本列島の東西を横断するT2K実験がスタート
2009年10月
XMASS実験 運転開始
2009年11月
SK実験で観測された陽子崩壊の寿命が1034年を超えた
2011年3月
東日本大震災の影響により、T2K実験が一時停止
2011年6月
T2K実験において、世界で初めてミューニュートリノが電子ニュートリノに変化する兆候を捉えた
2013年7月
T2K実験において、電子ニュートリノ出現事象の観測と測定
2014年3月
SK実験にて太陽ニュートリノの昼夜強度変化の兆候をとらえた
2015年11月
鈴木洋一郎教授、梶田隆章教授およびSK共同研究者グループ、西川公一郎教授およびK2K,T2K実験共同研究者グループが 基礎物理学ブレークスルー賞を受賞
2015年12月
SK実験における、ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見により、東京大学宇宙線研究所梶田隆章教授がノーベル物理学賞を受賞
2016年7月
T2K実験 ニュートリノの「CP対称性の破れ」について最初の結果を発表した
2017年8月
T2K実験「ニュートリノのCP対称性が破れている」確率を95%と発表
2018年6月
SK実験改良工事開始
2019年1月
SK実験 観測再開
2019年2月
XMASS 実験データ取得完了
2020年2月
ハイパーカミオカンデ(HK)建設開始
2020年4月
T2K実験ニュートリノの「CP位相角」を大きく制限
2020年8月
新生スーパーカミオカンデがスタート、ガドリニウムを加え新たに観測開始
2021年5月
ハイパーカミオカンデのアクセストンネル掘削開始、着工記念式典を開催

カミオカンデ検出器の内部

スーパーカミオカンデの空洞が完成

給水中のスーパーカミオカンデ検出器

1996年4月1日午前0:00
スーパーカミオカンデ実験観測開始
初代SK代表者である戸塚洋二教授が
運転を開始した

約半数の光電子増倍管が
取り付けられた検出器内部

完全再建作業後の検出器内部
全ての光電子増倍管を
衝撃防止ケースに入れて取り付けた

光電子増倍管の取り付けが終了した
XMASS検出器

T2K実験で世界で初めて発見された
電子ニュートリノの出現現象の候補の図

2018年のSK改良工事

掘削が始まったHKトンネルの入り口