2008年8月27日

世界最高感度のダークマター実験の建設開始
--実験室空洞が完成--

 

この度、地下1000mの地下実験施設に縦20m×横15m×高さ15mの新たな空洞が誕生しました。この地下空洞には、現代宇宙物理の最も大きな謎の一つであるダークマターを直接捕らえるための実験装置が設置されます。

宇宙には、光やX線、赤外線などの電磁波を通した宇宙観測から得られる物質量からは、説明のつかない大量の物質が存在することが分かって来ました。ダークマターとは、この「目に見えない」物質のことを言います。ダークマターの正体は、まだ分かっていませんが、現在の宇宙の構造を形作った源とも考えられており、直接捕えることができれば、宇宙の発展の謎の究明に大きく近づくことができます。また、新しい素粒子の発見にも結びつきます。

そんなダークマターを探索するため「XMASS実験グループ」では約1トンの液体キセノンを用いたダークマター直接探索検出器「XMASS検出器」の建設を開始しました。この検出器の感度は、既存のダークマター探索実験の感度よりも100倍良く、ダークマターを直接捕らえ、発見できる可能性が非常に高いと考えられています。

現在、実験の準備が着々と進められており、2009年夏に観測開始を予定しています。この秋には外部からの放射線バックグラウンドを遮蔽する為の約800トンの水タンクの建設が開始されます。「XMASS検出器」はこの水タンク内に設置されます。

 


写真1(拡大[122kb])


図1: XMASSタンク完成予想図(拡大[794kb])


図2:XMASS検出器完成予想図(拡大[548kb])

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