【開催報告】梶田隆章所長の講演会を開催しました

2019年9月8日(日)、富山国際会議場メインホールにおいて、東京大学宇宙線研究所梶田隆章所長の講演会を開催しました。この講演会は、9月9日から同会場で第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2019)が開催されるのに合わせて行われました。全国から約200名の方にご参加いただきました。

講演会の冒頭、梶田所長へ「とやま科学大使」の委嘱式が行われました。富山県では、全国的、国際的に活躍されている富山県ゆかりの方々が富山の魅力を全国に向けたPRを行う「とやま特別大使」に就任されています。この度、梶田所長が「とやま科学大使」に委嘱されることになり、講演会の冒頭で石井隆一(たかかず)*富山県知事がお越しになり、委嘱状の楯の贈呈が行われました。梶田所長は挨拶の中で、「富山県の科学以外の魅力も広く伝えていきたい」と抱負を述べました。

*「たかかず」の「たか」の漢字は、正しくは「隆」の「生」の上に「一」が入った字体です。ホームページでは、この字体を表示できないため、「隆」を用いています。

とやま科学大使の委嘱状の盾を手に。石井隆一富山県知事(左)と梶田隆章所長(右)

引き続き梶田所長の講演では、カミオカンデ、スーパーカミオカンデと続くニュートリノの研究の発展から、今後ハイパーカミオカンデでニュートリノと反ニュートリノの非対称性などを調べ、物質の根源と宇宙の謎について迫りたい、と話しました。さらに重力波の研究では、現在神岡で観測準備が進むKAGRAが今年の暮れには観測を始め、世界の重力波観測のネットワークに一刻も早く入りたいと述べました。そして、「ニュートリノと重力波の観測によって宇宙の謎を探っていくので、今後も応援をよろしくお願いします。」と締めました。

講演を行う梶田隆章所長

質疑応答の時間では、会場から「KAGRAのパイプの中をどのように真空にするのですか?」「宇宙の始めに物質と反物質の数が対称でなかったのは不自然な気がするが?」「南極の氷を使っているニュートリノ実験とスーパーカミオカンデ実験はどう違うのか?」などの質問に、梶田所長が丁寧に回答していました。

司会進行は中畑雅行 神岡宇宙素粒子研究施設長。約200名にご参加いただきました。

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