第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2019)が富山で開催されました

2019年9月9日から13日まで富山国際会議場(富山県富山市)にて、宇宙素粒子物理学および重力波の実験と理論の研究者が集まる最大の国際会議が開かれました。会議の正式名称は、”16th International Conference on Topics in Astroparticle and Underground Physics”で、略してTAUP(タウプ)と呼ばれています。TAUPは2年に1回開催され、宇宙論、素粒子物理、暗黒物質、暗黒エネルギー、重力波、ニュートリノ物理、ニュートリノ天体物理、高エネルギー天文学、宇宙線物理など幅広い分野の研究交流が行われます。日本で開催されるのは、2007年仙台での開催についで2回目です。スーパーカミオカンデやKAGRAなどが行われている神岡のお隣である富山での開催は、日本の研究をアピールする非常に良い機会となりました。今回の会議には、約30の国と地域から、約540名の研究者が参加し、過去最多の参加者数となりました。

会議の午前中はメインホールにて、各分野の専門家がテーマごとに現状をまとめたレビュートークが行われ、午後は各トピックに分かれて研究のより詳細についての研究発表がなされました。このような口頭発表以外にも、ポスター発表と呼ばれる、研究内容を一枚の紙にまとめて張り出す形式の発表もあります。参加者は自由にポスター発表を見て回り、議論を交わします。5日間の会議で30のレビュートークと307の口頭発表、104のポスター発表がありました。

開会の挨拶をする中畑雅行 TAUP2019組織委員会共同委員長
午後の口頭発表
ポスター発表

会議では普段顔を合わせない研究者が一同に会するため、発表の質疑応答の時間はもちろんのこと、休憩時間など会議場のあちこちで活発な議論が行われ、新たな研究のアイデアが生まれる雰囲気を感じました。

ポスター発表に対しては、4名にベストポスター賞が贈られ、15名がHonorable mention awardに選ばれました。神岡宇宙素粒子研究施設の特任助教Guillame Pronostさんと博士課程2年の竹中彰さんもHonorable mention awardに選出されました。

ベストポスター賞の4名とプレゼンターのDavid Sinclair教授(右)
Honorable mentionに選ばれた15名。右から2人目がGuillaume Pronost特任助教、右から3人目が竹中彰さん。

9月13日午後と14日には、希望者約180名が岐阜県飛騨市神岡町のスーパーカミオカンデ、KamLAND,KAGRAなどの地下実験施設を見学しました。

第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2019)

主催:第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議組織委員会
共催:東京大学宇宙線研究所
協力:東京大学・カブリIPMU、富山大学、東北大学、大阪市立大学・南部陽一郎物理学研究所
後援団体:国際純粋・応用物理学連合 (International Union of Pure and Applied Physics. IUPAP) Commission on Astroparticle Physics (C4)、富山県、富山市、富山県教育委員会、富山市教育委員会、JSPS科学研究費助成事業特別推進研究

【リンク】
第16回宇宙素粒子・地下物理国際会議(TAUP2019)
【開催報告】梶田隆章所長の講演会を開催しました

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