趣旨

近年、ニュートリノの研究が素粒子物理学や宇宙物理学において脚光を浴びています。ニュートリノは素粒子の一種ですが物質との相互作用が極めて小さい魅惑的な粒子です。長年、ニュートリノは質量を持たない粒子であると考えられてきましたが、スーパーカミオカンデによる宇宙線が大気中で作るニュートリノや太陽から飛んでくるニュートリノの観測によって、ニュートリノは微小ながら有限の質量を持つということが示されました。これは素粒子物理学における新たな発見でした。また、ニュートリノは超新星爆発などの天体現象において主役を演じておりますし、宇宙初期を探る鍵を握っているとも考えられています。

こうしたニュートリノの研究を日本において強力に推進するために科学研究費補助金特定領域研究「ニュートリノ振動とその起源の解明」が平成11年度から平成15年度までの5年間にわたって行われました。この一般講演会「ニュートリノ」では特定領域研究によって得られた成果を披露するとともにニュートリノにまつわる宇宙や素粒子の研究を広く一般の方々にも理解して頂くことを目的としております。また、講演会のタイトルは「ニュートリノ」とはなっておりますが、ニュートリノに限らず広く宇宙や素粒子の研究にまつわる講演を行い、一般の方々に科学に対する興味を持って頂くことも目的としております。
 

bullet日時: 2004年11月23日(火、祝) 15:00−17:00 (予定)
bullet場所: 日本科学未来館 みらいCANホール
bullet対象: 中学、高校生などの一般の方々
bullet参加費:無料
bullet主催: 科学研究費補助金特定領域研究「ニュートリノ振動とその起源の解明」総括班
bullet講演
  1. 挨拶
    毛利 衛 (日本科学未来館館長、宇宙飛行士)

  2. 「ニュートリノと宇宙」 
    佐藤 勝彦 (東京大学大学院理学系研究科 教授、 東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター長)

  3. 「ニュートリノと素粒子」
    中畑 雅行 (東京大学宇宙線研究所 教授)