神岡での学生生活

加藤 伸行 博士課程1年

私は森山茂栄教授の指導のもとXENON実験に参加しています。XENON実験はイタリアのグランサッソ地下実験施設で行われている暗黒物質直接探索実験で、暗黒物質の候補であるWIMPとキセノン原子の反応を世界最高感度で探索し発見することを目指しています。その実験の中でも私は、液体キセノンの純化チームに所属しキセノンの純度をモニタリングする装置の開発を修士課程で行い、装置の設計から作成、運転試験までを一貫して行いました。現在はXENON実験の新しいフェーズであるXENONnT検出器の建設が行われているため、そこに自分の作った装置を導入する準備をしています。XENON実験には様々な国の共同研究者が参加しており、そのような人たちと一緒に議論して実験を進めていくことはとても良い経験になり、またとても刺激的です。

生活面では、普段は富山のアパートから神岡の研究所に通って研究生活を送っています。遊ぶ選択肢は都会と比べて少なくなりますが、季節の美味しいものを食べたり、先輩とドライブに行ったりと充実した学生生活を送っています。またイタリアで行われている実験に参加していることからイタリアの実験サイトへ出張することもよくあり、海外に行って研究を行うことに興味がある方にもおすすめです。イタリアは特に食事が美味しいのでついつい食べ過ぎてしまいます。

このような環境で学生生活が送れて本当に良かったと感じています。

竹中 彰 博士課程2年

私は2015年にノーベル賞で話題になったスーパーカミオカンデ実験に参加しています。スーパーカミオカンデ実験はその名の通り、岐阜県神岡町(かみおかちょう)の池の山地下にある世界最大の二層式水チェレンコフ実験です。荷電粒子(電気を帯びた粒子)が、水槽内を通った際に放出される「水チェレンコフ光」という微弱な光を水槽内に取り付けられた約1万本の光センサーで捉えることにより、ニュートリノ観測や極めて稀な事象の探索を行っています。中でも私は、素粒子物理学の基本構造を書き換える理論の証拠となる核子崩壊事象の探索や、物理解析に使うデータ管理を行っています。スーパーカミオカンデは様々な国の研究者約150人が共同で、世界最高の結果を出し続けている実験です。その中で、世界中の研究者と議論しながら研究ができるのはとても刺激的な経験です。

また、研究所のスタッフの皆さんは研究、生活、事務の面を問わずとても親切です。おかげさまで、いつも快適な環境で研究に臨めるだけでなく、疑問がある時や、問題にぶつかった時に、とことん付き合って支えていただいています。

私は神岡の研究所から車で25分くらいのところにアパートを借りて生活しています。確かに、都心に比べればお店も少なく、遊ぶところは少ないかもしれませんが、研究所の皆さんや、国内、国外から出張で来た研究者と飲み会や、時にはバーベキュー、花火をしたりして楽しい日々を過ごしています。

是非一緒に神岡で研究しましょう。

スーパーカミオカンデタンク内での作業
共同研究者とのバーベキュー

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