神岡宇宙素粒子研究施設について

神岡宇宙素粒子研究施設は、ニュートリノなどの素粒子の観測を通じて、素粒子物理学および宇宙物理学の研究を行っております。

神岡宇宙素粒子研究施設の前身である東京大学宇宙線研究所神岡地下観測所は、素粒子物理学のなかでも最も謎の多い大統一理論を、陽子崩壊の探索により実験的に検証するのを目的として、1983年に設立されました。そのため、その実験装置、水チェレンコフ装置は、カミオカンデ(KAMIOKA Nucleon Decay Experiment) と名付けられました。この目的のために使用する4500トン水チェレンコフ装置は、岐阜県神岡町の神岡鉱山茂住坑の地下1000mに設置されました。

カミオカンデは、当初の目的を素粒子物理学の最も基本的な問題である物質の安定性を追求するものとしていましたが、1985年より第二期の実験として宇宙から 飛来するニュートリノと呼ばれる素粒子(太陽ニュートリノ、大気ニュートリノ等)の観測をするため、装置の改造が開始されました。その後、改良作業の結果 感度が飛躍的に上がった装置は、1987年2月大マゼラン星雲中で起こった超新星爆発からのニュートリノを観測することに成功、大きな成果を上げました。 また1988年には太陽からのニュートリノを観測し、世界の研究者から高い評価を得ています。

1995年、東京大学宇宙線研究所(ICRR)の付属施設として、神岡宇宙素粒子研究施設が新設されました。超新星ニュートリノ、太陽ニュートリノ、大気ニュートリノの観測研究、素粒子の大統一理論の検 証研究において世界的に注目される成果を上げてきたカミオカンデですが、その成果をより発展させるため、カミオカンデを更に大型化、精密化した50000 トン大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置、スーパーカミオカンデ(Super-KAMIOKA Nucleon Decay Experiment または Neutrino Detection Experiment)を1990年より建設開始、1995年完成、観測を1996年4月より開始し、現在に至っています。

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